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 日々雑感
   

2003年
イギリス旅行記その1

■新年おめでとうございます
 2003-01-03 (Fri)


■ その後
 2003-02-06 (Thu)


■ その後のその後
 2003-02-28 (Fri)


■びっくりぎっくり体験記 前編
 2003-03-07 (Fri)


■ ショック!
 2003-03-21 (Fri)


■びっくりぎっくり体験記 後編
 2003-03-25 (Tue)


■ 止めて下さい!
 Date: 2003-03-27 (Thu)


■ 時は進み・・・
 2003-04-23 (Wed)


■ 大河ドラマ
 2003-06-16 (Mon)


■ イギリス旅行記その1
 2003-08-13 (Wed)


■ イギリス旅行記その2
 2003-08-25 (Mon)


■ イギリス旅行記その3
 2003-09-08 (Mon)


■ イギリス旅行記その4
 2003-09-13 (Sat)


■ イギリス旅行記その5
 2003-09-23 (Tue)


■イギリス旅行記その6
(最終版)
 2003-10-04 (Sat)


■ 野球にどっぷり!
 2003-10-17 (Fri)


■ ジーターはチータ?
 2003-10-29 (Wed)


■ スポーツの秋も終わり?
 2003-12-01 (Mon)


■ 二つのニュースから
 2003-12-03 (Wed)

 

2003-08-13 (Wed)

 イギリスに娘が留学中です。それで先日会いに行って来ました。
ところで、娘と一緒に何処に行って来た、どこが楽しかったとかいう話を書いても、あまり面白くない気がします。もし私が読者なら、あまり読む気もしない。これってヘソまがり?!

 じゃあ、何を書くのか?ウン、それでは初めて海外を一人旅をして、娘に会ったまでの顛末を書こうと思う。

 事の始まりはこうだ。大学の夏休みに入った娘がヒースローまで迎えに来てくれると期待していた。が、向こうで知り合ったドイツ人はじめ友人達とスコットランド地方に出掛けてしまった。

 私はイギリスのナショナルトラストに興味があったし、この機に
100年以上も前の自然がそのままの姿で残されているという地方、北イングランドの湖水地方に行ってみたかった。ここはかの
ピーターラビットの話で有名だし、最近はツアーもあり、本でもいろいろ紹介されている。

 ならば・・・私が北上し、娘が南下して湖水地方で出会うのが一番いいだろうという事になった。こうして湖水地方の「ウインダミア」という聞いた事もない村の駅で会う事になった。

 1.下調べ
 で、ウインダミアって何処なんだ?どうやって行くのか?そこから始まった。本を買ってみる。幸い今はインターネットがあって英国政府観光庁のサイトがあり、列車、宿に至るまで情報は比較的手に入る。思っていたより湖水地方はかなり遠く、ヒースローで乗り継いでマンチェスターに入り、またまた列車で移動しなくてはならないようだった。

 一番頭の中で「どうしようかなあ?」と思っていたのがレンタカーだ。以前イギリスに住んでいた友人が、左レーン、右ハンドルはいいのだけれど、交差点の「ラウンドアバウト」がわかりにくいかも。」と言っていた。けれど車は必要だろうとは思った。なにしろ、自然を守る為に、鉄道がのびるのを阻止した歴史があるのだ。一定期間で回るのに、足だけではあまりに遠すぎる。主人に相談したら、「まあ、ゆっくり行けば大丈夫じゃないの?」
これで決まった。

 娘に会うのは月曜日。飛行機の便もあり結局こんな風に決めた。

 金曜日: 午前中の便で出発。その日のうちに乗り継ぎでマンチェスターに移動。マンチェスター泊。

 土曜日: 列車でランカスターまで移動。ここでレンタカーを借り高速道路を通って湖水地方に入る。インターネットで予約したボウネスという町のB&Bに2泊。

 月曜日: ウインダミア駅に行く。

 2.出発
 最近山に行くおかげで、リュックとはまことに便利なものだと思っている。靴も軽登山靴ならそう仰々しくもない。何よりスーツケースの出て来る待ち時間もいらない。ツアー客のようなしゃれた格好ではないけれど、個人なら身軽が一番だ。

 (金曜日)成田〜マンチェスター
 飛行機は結構日本人のツアー客が大勢乗っていた。席は一番後ろでトイレに近いし、隣は30代位の若い女性。ラッキーと思ったけれど、ちょっと不思議な人だった。ロンドンのファッションやグルメの資料を「地球の歩き方」でつぶさに調べている。邪魔なんかする気はない。けれど食事の時ぐらいは、と気軽に話しかけてみたけれど、一切の返事がなかった。ちょっと寂しい。

 ヒースロー空港は広くて、延々と歩いてやっと乗り継ぎ場所まで到着した。ふっと見ると、ウン、ヨシヨシ電光掲示板にマンチェスター行きが出ている。そう5番ゲートね、バッチリ。念の為カウンターの女性に確認すると、「ああ、そこでいいのよ。そのロビーでお待ち下さい。」との返事。「やれやれここはどうやら楽勝だわ、一日目はまずまずね。」とまわりを見渡すと、あんなに大勢いた日本人は何処かに消えてイギリス人ばかり。夕日が差し込むロビーで皆くつろいでいる。

 「アー今日は一日長かったあ、後20分弱であのベッカムの(いた)マンチェスターに出発よね。」と心の中で思いながらふと電光掲示板を見上げた途端「なにいっ!!」出発ゲートがさっきまで5だったのが8になっている!うっそーと思いながらリュックをひっかかえ、先程の女性のいたカウンターに行くと、その女性は交代してもういなかった。「8番ゲートはどこ?」息せき切って聞くと、新しいカウンターの女性はニコッと微笑んで、「近いから大丈夫よ。」と何も慌てず、ゆっくりと説明を始めた。8番ゲートに駆け込んだらチケットを切り始める所だった。気づいたからいいものの、信じてあそこで待っていたらとぞっとする。

 ご教訓@ 外国では人を当てにしてはいけません。全部自分自身の責任です。

 (土曜日)マンチェスター〜ランカスター
 まあハプニングはあったけれどマンチェスターではゆっくり眠り列車でランカスターまで行く事になった。今思えば何もここから
レンタカーを借りる手もあったのだけれど、スパゲッティジャンクションとかの異名を取るマンチェスターで一人迷子になるのは
さすが楽観的な私もイヤで。出来るだけ湖水地方に近い場所で車を借りるつもりが、営業所を閉じてしまったと言うので、ランカスターという、その中間にある都市で借りる事になったのだ。

 ランカスターと言えば、ヨークシャー地方と並び高校の教科書で毛織物の産地とか言っていた、かなり有名な地方だと私にはそういう先入観があった。駅のインフォメーションセンターで乗り場を聞いてホームまでやって来たが、やはり一つ列車を間違えたらとんでもない方向に行ってしまう。昨日のご教訓@なんか言っていられない。列車待ちしている人に手当たり次第聞いてみた。が、驚いた事にランカスターのつづりを見せても、6人が6人乗り場を全く知らなかった。そしてすまなそうに、もう一度インフォメーションセンターに戻って聞いて来るのが一番いいと言ってくれるが、それも私にはしんどかった。

 今日は土曜日でレンタカー会社は午前中営業のみ。時間に余裕を見てかなり早く宿は出た。だが、ぐずぐずしていると時間が過ぎてしまう。困ったな、と思ったその時、目の前の列車案内の表示がパタパタと変わって、自分がインターネットで調べておいた時刻表と同じ列車がじき到着する事がわかった。「これだ!」階段を駆け下りた。間もなく結構小さい3両編成位の列車が入って来た。車掌さんも見当たらないし、運転席は閉ざされている。外国の列車はほとんど黙ってやって来て、黙って出て行くのが普通だが、この時ばかりは運良く、珍しく放送で「ランカスター」を通過駅の一つに言ったのが聞き取れた。それだけで飛び乗る自分もかなりコワイが・・・

 乗っている間中、この列車がどちらの方向に向かっているかしばらくわからず不安だった。けれどその時向こうから、何処で乗ったのか、信じられない程ステキな車掌さんがやって来た!長身にブロンズ、透き通るような瞳と優しい微笑みで、検札にやって来る。私には、幾つ目でおりればいいのかも親切に教えてくれた。正直、先程のベッカムよりずっとカッコいい!なのに、こんな小さな田舎の列車で古カバン下げて車内を回っている姿が、また絵になる!疲れも不安も吹き飛んでしまった。いつのまにか、まわりの風景は次第に緑に変わって行った。

 ランカスター駅は思っていたより小さかった。やっと着いてレンタカーの営業所を探そうとした時、ふっと見上げると、何やらちょっと由緒ありそうな城が目に飛び込んで来た。その入り口に
若い女の人が二人立っている。チラッと時計を見た。まだ朝の9時半だ。営業所には午前中に着けばいいじゃないか。こんな所にそう来れるもんじゃない。私の好奇心虫がささやいた。

 私はそちらの方向に歩き出した。確かランカスターは歴史のある町だ。これもいい機会だったかも。ちょっと嬉しくなった。門の脇には、ロンドン塔ように、昔囚人を入れていた、とかのくだりが書いてあるようだった。先程の女性達はもう入ってしまったのか、姿がなかった。

 入り口はちょっと開けにくく、呼び鈴がついている。押してみた。その時だった!扉が開き、大きな女性が現れた。その背丈、和田アキコさん程、顔はエリザベス女王のような風貌である。ギクッとして思わず後ずさりした。垣間見る彼女の背後に広がる景色、それは鉄格子。私はすべてを悟った!なんと、これは現役の囚人を入れる場所なのだ!!毅然とした態度で彼女は「何か御用?」と聞いてきた。腰に何やらピストルらしきものも装着している!「御用ってまさか私が御用にはならないわよねえ・・・でもこの場合、サ、サ、SIGHTSEEING 位しか言えないわよォ。」でもその言葉を言った途端、急に彼女は優しい表情になった。「ああ、観光なの。その城は別にあるのよ。」って説明始めちゃって・・・でも、私はもう城なんてどうでもよかったんだから。

 一目散に逃げ帰りながら、おかしくてしょうがなかった。だって
何故あんなオープンなの?日本じゃありえないでしょう?二重三重の警備しいていて、近づけないと思うけど。それにしても、地方の城に囚人を入れているって、それって例えば彦根城とかに囚人を住まわせているってこと?!やっぱり不思議な発想だなあ。

 

 



 
 

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