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 日々雑感
   

2004年
イチロー

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2004-01-10 (Sat)


■アテネオリンピックも間近
2004-03-17 (Wed)


■ 桜の季節
 2004-03-28 (Sun)


■ 何故かまたまた野球です
2004-04-07 (Wed)


■ 最近の話題から
2004-05-30 (Sun)


■「冬のソナタ」続きとまた「野球」
2004-06-14 (Mon)


■ 御無沙汰です
2004-07-18 (Sun)


■ 台風接近中
2004-07-28 (Wed)


■ 祝アジア杯サッカー優勝!!
2004-08-08 (Sun)


■ アテネオリンピックも、はや終盤
2004-08-27 (Fri)

■ 9月となりました
2004-09-07 (Tue)


■ イチロー
2004-10-11 (Mon)


■ 命
2004-10-30 (Sat)


■ ?様
2004-12-14 (Tue)


 

2004-10-11 (Mon)

 全くもう・・・
 聞いてくださいまし。私のパソコンはかなり使い易い場所に置いてあります。
 それこそ家事の合間にチャチャッと日々雑感を書いたり・・・という訳で、日中はつけたままにしていて、家にいる日は、結構メールチェックもマメにしているのです。

 ところが、これが良し悪しで、家族がちょくちょく自分の調べたいものに使って来るのです。別に減るものでなし、どうぞ御自由に、と言いたい所だけど、こちらの予期せぬ事も起きる。先日は「日々雑感」に、イチローの事を結構書いている途中だったのが、ちょっと疲れて、まあいいや、一休みして続きを、と思ってパソコンに向かったら、なんとご丁寧に電源を切られていて、全部書いたものが消えてしまった!!

 こういう時は、何故かそんな予感が不思議にして、これはコピーしておこう、とか、先にワードに書いて保存してから、と思っているのに、結局しなかった場合が多くて、電源を切った家族を責める前に、もっと自分に対して「あーあ。」とガッカリする。
 「これはこうしておく事が大切。」と思っても、頭と体の行動がバラバラ、まあ、簡単に言うと、若い時のようにパパッと事が済まないようですね。

 さて、私が結構野球好き、という話は以前にもしましたが、確かにこれが何故?と言われると、理由は良くわからない。球場に足を運ぶ事はほとんどないけれど、 TVはよくつけている。私には、野球は、団体の競技ではあるのだけれど、例えばサッカーと比べると、より「静的」な瞬間があって、より「個」というものがはっきり見えるスポーツであるような気がする。ピッチャーとバッターという、一対一のあの瞬間はワクワクする。そして単純なようで奥が深く、私には感動を起こしてくれるものの一つだ。
 イチローについて書いていたので、思い出しうる限り、書く事にしよう。

 イチローは、日々のやるべき事をきちんと消化し、大記録をうちたてても、まだなお探究心、向上心を失わず、あの「国民栄誉賞」ですら辞退している。実に謙虚である。よく言われる、「職人技」とか「侍」というような、イチローを語る言葉はもう語り尽くされており、今更何も書く事もないのだが、インタヴューで、一つ印象的な話があった。ところがこれがあまりVTRを流してくれないので、もう一度内容を確認したいのだがわからない。

 とにかくそれは、子供達に向けて言った言葉で、「自分の可能性」について語った事だ。イチローはドラフト4位というから、決してそんなに目立ってマスコミの注目を浴びて入団した訳ではない。アメリカに渡ってからも、華奢な体つきの彼イチローに対しては、最初、随分メジャーで通用するかどうかを危ぶむ声もあり、彼自身がひしひしとそういうものも感じて来たようだ。けれど、それに対して
 「まあ、グランドでの自分を見ていて下さい。」
 と答えたそうだ。

 この言葉には、彼の密かな自信のようなものを感じる。でも、先に結果として見えていない自分(成功するかわからない自分)に対してこう言い切れるのは大変な事である。

 それが言い切れるのは、彼が自分を徹底的に分析し、自分の特性、何が出来るのかを把握している、たとえば華奢な体つきであるのならばパワフルなホームランバッターにならずとも、トップバッターとして自分が何をすべきか、その為には何をして行かなければならないかを、きちんと把握しているからだ。そして結果、それは日々、一日の過ごし方に至るまで自己管理されて来る。ストイックなまでのそうした物事に取り組む姿勢と実行力があれば、周囲の勝手な憶測や言動に自分が左右されるものにはならない。実にその通りだと思うが、なかなか出来ない事だ。

 話が長くなってしまったが、ちびっ子達に何を伝えたかったのか?「人は皆、結局、体型も能力もすべて違う。自分が天から授かったものの中で、傍目にはハンディと思われる事でも、工夫や飽く事なき追求を自分自身にして行く事で、どんな可能性が広がって来るものかわからないんだよ、諦めずに取り組んでみてごらん。」と言いたかったのではないかと思う。シーズンを終え、チームメートとおどけてダンスをするイチローの笑顔に、厳しい自分自身への戦いを乗越えた者だけが持つ、なんとも言えぬ“やさしさ”を感じた。

 

 

 



 
 

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