HOME  > バレエ「ダーナの泉」> バレエ「ダーナの泉」解説 > 新しいバレエ作品を創る gaQdan(演奏、録音、編集)との出会い




新しいバレエ作品を創る gaQdan(演奏、録音、編集)との出会い 


 バレエ作品は、芸術プロデューサーや振付家、バレエダンサーといった、バレエそのものに精通している人達によって創られて行く場合がほとんどだと思う。そしてイメージに合う音楽を求めて作曲家に作曲を依頼したり、あるいは過去の作品の中から音楽を発掘する。

私の場合、端的に言えばその逆だ。つまりストーリーとバレエ音楽は用意している(行く)ので、そういうバレエに詳しい方々に出会って組曲からバレエ作品にしたいと思っている。

子供の頃、観に行ったバレエの美しさが心に焼きついて、いつしかバレエ音楽を創りたいと思う様になった。作曲を勉強して行くうちにある事に気がついた。作曲する時、絶えず自分の頭の中で絵(画像)が同時に動く。バレエの場面や情景が、旋律やリズムと一緒に見える。それならばとストーリーも自分で書く様になった。元々、物語があり、クラシカルなスタイルで踊られるバレエが好きだった事もあって、多幕物のグランド・バレエ用の曲を創ってみようと、とんでもない構想を持ち始めたのがもう25年も前の事である。

幸いチャンスは案外すぐやって来た。区主催のバレエフェスティバル用に、20分位にまとめた小品が、アマチュアオケとバレエ教室の協力によりバレエとして実現した事がある。
けれどその後はなかなか機会がなかった。一昨年仲介者により、バレエへの話が動くかと思った所で頓挫した時、今後は自分の力でまずバレエ音楽の方をきちんと完成させて行こうと思う様になった。それもピアノ+何かの楽器という小編成でなくオーケストラで、と。

以上、もうおわかりになると思うがすべてが夢の様な話なのである。一つ新しいバレエ作品を創るのに、又そのオーケストラ録音にいくらかかると思っているの?である。正直その時点ですべてストップの話。でも今回は諦め切れなかった。それであれこれ調べ、録音専門のオーケストラを見つけ交渉。演奏、録音、編集を依頼し、4つの作品をアップ出来る事になった。勿論それとて私には清水の舞台から飛び降りる程の挑戦だったのだが。

録音専門オーケストラgaQdanは私の子供達と同世代位の若いメンバーで構成されていた。おそるおそる曲の説明やイメージを伝えて行ったが、内心、気恥ずかしい様な、結構勇気の要る事だった。このおばあちゃんの果てしない夢をどんな気持ちで受け止めてくれるものかと・・・
ところが開けてみれば、皆さんとても好意的で、真摯に演奏して下さるだけでなく、アドバイスも積極的にして下さって、一緒に音楽を創っていて楽しかった事!
不足する楽器も録音技術の方のお力で乗り切る事が出来た。本当にどうもありがとうございました。心より感謝申し上げます。


▲ページTOPへ