深沢のおじいちゃんの唄

                   作詞 岡本 悠/作曲 岡本 悠


1、病院のベッドの上で おじいちゃんが笑っている
  89年生き続けて 僕の生えたヒゲを見て笑っている
  
  「若いうちになんでもやっておきなさい」と
  僕はあの日教わった
  おじいちゃんの話しを聞くのが 
  たまらなく好きだった
  おじいちゃん全然迷惑じゃありませんから

  おじいちゃん、ずっと生き続けてください
  おじいちゃん、もっと話し聞かせてください
  おじいちゃん、おじいちゃんがもし、いなくなったら
  俺はもう、やりきれねえ

2、血の色をした おしっこが 管の中に溜まっている
  だけど、「トイレに行かなくて 便利だ」と聞いて
  俺たまらなくなって 目に涙こらえていた

  おじいちゃん譲りの意志の強い眉毛
  頑固者でかまわねえ
  「またお話を聞かせてください」と言ったら
  「悪口ならいつでも聞かせるよ」と笑っていた

  おじいちゃん、ずっと生き続けてください
  おじいちゃん、もっと話し聞かせてください
  おじいちゃん、おじいちゃんがもし、いなくなったら
  俺はもう、耐えきれねえ
  俺はもう、やりきれねえ


前へ << 8/13 >> 次へ