俺とあいつ

                   作詞 岡本 悠/作曲 岡本 悠


1、俺は俺でちゃんとこの世を生きている 自分勝手じゃ駄目だと言われても
  ありきたりな人生ならやりたくないと 幼稚な気持ちが今も変わらずにいる
  あいつはあいつでなんとかやっているだろうか 都会の奴らに舐められていないか
  「俺は都会で夢を叶えたい」と あいつの言葉がヤケに響いてくる

  暮れた道を 歩いていた 影と共に 一人きりで

  走っていた頃の俺は 悲しい記憶となってゆく
  仲間との笑い声も 何かにまみれて消えてゆく
  本当は俺がこの街に 取り残されてゆくとは思ってなかった
  だけど俺はこの世の中が つまらないなんて気はしない

2、俺もそろそろ何か始めようかな 俺も何か夢を持とうかな
  頭の中にそんな事が浮かんでも 結局、本気で思ってなんかいないんだよ
  
  芝生の上 寝そべったまま 眺めていた 暮れた街を

  この街はやがていつか 『地球の爆破』で散ってゆく
  この体もやがていつか 『火あぶりの刑』で骨と化す
  そんな事ばかり思っていたら この世の全てが空しくなるだけ
  だから今はうつむく事なく 前だけ向いて歩きたい

  いつの日か俺が死ねば 思い出達も去ってゆく
  全て滅びた百年後に 魂が嘲(あざ)笑っている
  それだけぶざまな人間社会に 俺の体は生まれてきていた
  もしももう一度生まれ変わっても 生まれた直後で自殺する


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