今年もお世話になりました
久しぶりにホームページに書き込んでおります。長い間、更新もせず失礼しました。
今年は7月6日に静岡にて、新作バレエ「ダーナの泉」公演を行う事が出来ました。
私には作曲を始めた40代初めの頃から、壮大な?いささか無茶な⁈夢がありました。それはケルト神話をベースにした自作の台本を書き、それに沿った数々のオーケストラ曲を作曲し、いつか多幕物のバレエ作品として実現したい、という想いでした。
それから数十年後、遂に多くの皆様のお力を結集して、実現する事が出来ました。
この公演には総勢100名以上の出演者やスタッフが参加、当日は760席のホールがほぼ満席になる盛況となり、観客、出演者、スタッフの皆様と素晴らしい時間を共有する事が出来ました。此処にあらためて心より皆様に感謝申し上げます。
実は個人的な事ではありますが、昨年、この公演を企画し動き出して間もなく、義母が入院しました。幸い一旦退院しましたが、私も5,6月頃は忙しさもピークとなり、何事も起き無い事を祈るばかりでした。公演が無事終了した事を報告出来て、とても喜んで下さいましたが、7月末に体調を崩し再入院、この秋に旅立ちました。義母との思い出は尽きず、切ない思いもありますが、私の公演が終わるまで気丈に頑張って下さっていたのかな・・・とも思っております。そんなこんな、公演に関わって下さった皆様方の何人かには、きちんとしたお礼も出来ないままで申し訳ありませんでした。
<アンサンブルご参加の皆様>
皆様からはお心遣いのカードやプレゼントの頂戴し、どうも有難うございました。
本当はそれぞれのスタジオ宛てにお手紙を差し上げたいと思っておりましたが、大幅に遅くなってしまい、この場でお礼申し上げる事をお許し下さい。
オーディションを始め、急なお声掛けも含め、皆様にご参加して頂いた事で、素晴らしい舞台を創り上げる事が出来ました。私も一人で背負うにはいささか大き過ぎる今回の公演に、さすがに重圧を感ずる日もありました。が、静岡や東京のお稽古場に行く度に、皆様のバレエに取り組まれる姿にどんなに感動し、励まされたかわかりません。
そのひたむきな努力が本番の舞台で結実し、メイン・ダンサーの方々を支えました。
幾つもの感想のお手紙やメールを頂きましたが、「感動して涙が出た。」と書いて来て下さった方が何人もいらっしゃいました。特に生まれて初めてバレエを観たという方々(地元の高校生を含む)には強烈な印象があった様で嬉しく思います。
と言うのも私の本当の願いはむしろ一般の、バレエをあまり知らない方々に、生演奏の音楽を通じて、新しいバレエの美しさ、面白さを感じて頂きたかったからです。
皆様もこれから未来に向けどうぞ夢を持って!でも幾つもの困難もきっと来るでしょう・・・でもそんな時、思い出して下さいね。「ダーナの泉」の舞台で素晴らしいダンサーと踊った事を。一人のおばあちゃんが何十年もかけて想いを叶えた事を。
多分ですが、自分から諦めず、ずっと手探りして一歩一歩進めば、それが完全形でなくても、かなりの所までは行けるはずです。今回の私がそうだった様に。
と言う訳で、私はまだ「ダーナの泉」はまだまだ改良の余地が多く残されていると思っています。再演の希望は多く届いていますが、それもたやすい事ではありません。
でも、私も諦めず、次の道を探して歩いて行こうと思っています。応援して下さい!!
どうぞ良いお年をお迎え下さいますように!
岡本由利子