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 フロレスタン国 ダーナの泉のほとりで 

 

村人達は、女神からの聖なる泉の水を大事そうに抱え、帰途に着く。
日はとっぷりと暮れ、静まり返った泉のほとりで、ルークとベルのアダージオが踊られる。
この村を訪れたルークは今、ベルと恋に落ちている。

ベルがやって来る

ふと気配に気づき顔を上げるルーク


 

 姿の見えない妹のベルを心配し、探しに来たティナ(舞台下)は二人の姿を見つけ、何とも言えない切ない気持ちになる。
 あえて二人の方向ではなく、観客側の中空に虚ろな視線を送り、歩きながらその心情を表現する。その演劇的な手法が面白い。

全体的に青と白で描かれる静寂の世界の中で、燃え上がる若い二人の熱い想いとそれを見た姉のティナの複雑な心情を描きたいと思った。


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