自分の見たり聞いたり感じたりした事を、時々思いつくまま何か書いて見ようかな 、とpastorareパストラ−レという名前のコ−ナ−を作ってみました。
パストラ−レって何か聞いたことあると思ったら、ペスカト−レっていうのがスパゲッティのメニュ−にあったのでフムフムこの響きだったんだ、と妙に納得。でもこの言葉は食べ物じゃなくて、音楽の曲想を表わす「牧歌的に」という意味なんですって。
私がこの言葉を使いたいと思ったのは、何か曲を作る時、あるいは自分の中から曲がわき出てくる時というのは、どうもその昔、子供の頃に故郷の自然の中で育った事と密接な関係があるのではないかと思ってなんです。
たとえば春になって、ピンク色に染まったレンゲ畑で抱えきれない程のレンゲを摘んだり、ちょっと草むらに入ったら、とぐろを巻いた蛇に遭遇して全身硬直状態になったり、「その沼は底無し沼だよ。」と言われ数歩後ずさりして、その深い緑色の水をたたえる沼に怖さや神秘的なものを感じたり、日の暮れるまで海で泳ぎ、潜ってあさりを採ったりとおそらくあふれる程の自然の中で思いきり遊ぶ事が出来た最後の世代かもしれませんね。
年月が経ってレンゲ畑は住宅に変わり、海は埋め立てられたりと様変りしてしまいましたが、いつも感動する気持ち、子供時代に自然が私に与えてくれたものを大切に音楽を作っていきたいと思っています。
とは言うものの、言い訳がましいのですが、ホ−ムペ−ジをたえず新鮮な状況にしておくって結構大変な事なのですね。1日はあっという間に過ぎ、主婦がコンピュ−タ−の前に座っていれる時間はわずか。そんな訳で、まあ気長に取り組みたいと思っていますので、時に画面がフリ−ズ状態の事が続く事があっても、気が向いたら時々覗いて見てください。少しずつ何かが変わって行くと思いますので。
1999.5.19 岡本由利子 |