今度6月の下旬に、私はちょっと面白い企画に参加する事になりました。
テレビの人気のある番組で、確か「ようこそ先輩」とかそんなタイトルだったと思いますが、一芸に秀で主にプロとして現在も活躍している先輩が母校を訪ね、自分の好きな事を生徒達に教える、そんな内容の番組があるんだそうですね。私は見たことがありませんが、これがユニ−クでなかなか面白いんだそうです。
それにあやかってというのではないんでしょうけど、私の母校の中学校でも、何か一つの事をずっとやって来た卒業生ないし父兄に集まってもらい(プロ、アマ問わず)それを披露してもらったり、その場で楽しみながら教えてもらおうではないか、という事になったのです。
毎月第4土曜日が学校の休みの日だそうで、この日を使っていくつかの講座を開きます。
授業は1時限目から3時限目まであり、たとえば1時限目、課外授業でバ−ドウオッチングがある。一方、1〜3時限まで家庭科室では水ぎょうざの作り方を教えており、何年何組の教室では現役の機長が来て飛行機の話をしてくれる、という風に約20講座分位のカリキュラムが組まれているのです。参加したい人は、これはその中学校に何らかの関わりがあるというのが条件だそうですが、自分の好きな講座を選び、申し込みをすればいいというものです。
それで私もお声をかけて頂き、音楽室で何かをやる事になりました。
今の所基本的には、母の情景を弾く、私流の作曲の話をするといった、今まで中学校に呼ばれて演奏して来たスタイルで臨もうかと思っていますが、その場合はどちらかというと母親が対象、自作曲の演奏の他に、子育てと自分、あるいは自分と音楽と言うような話をする事が多かったような気がします。
でも今度はいろいろな方もいらっしゃるでしょうし、なるべく一方通行にならないようにしたいと思っています。はてさてどんな組み立て方が良いか、首をひねっています。
ところで今回は1回目ですが、これがうまく行ったら2回目、3回目と回を重ね、ゆくゆくはこの企画が地域の中に溶け込んだ、意味のある場となれば、という考えもあるようです。
これには私も特に音楽という視点から同感です。と言いますのは、たとえば学校の校庭や体育館が、地域に貸し出される事は、東京都区内でも随分盛んになって来ていますが、音楽室はそうでもありませんね。音楽室には備品もあり、がらんどうではありませんから難しい面もあるのでしょう。でも音楽が、格式ばったコンサ−トホ−ルでなく、こんな活動を通して学校の音楽室から発信され広まったらどんなに楽しいでしょうね!
また終わりましたらご報告させて頂きます。
1999.6.15 岡本由利子 |