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「陰性カプセル」



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1.幸せな一匹の魚 youtube
2.水商売の女 youtube
3.遠くまで youtube

 


今回の作品「陰性カプセル」は始めから作ろうと思っていたものではなく、漠然とギターで作った多くの歌の中からいわば適当に選んだ3曲なのだ。ただ作品としての完成型を作り上げたいと思った時に自分なりにいろいろ悩んだ。率直に言えばアレンジの事で悩んだのだ。〈打ち込んだものに声を吹き込むやり方〉か、<アコスティックギター1本でやる>かだ。最初、自分は後者を選んだ、理由は自分のペースで歌いたいという簡単なものだ。

テープに撮ったりしてみたが、やはり、毎回毎回、自分の気分に合わせての打ち込み作業を行ったところ、多少なりとも自分の納得ゆくものができたので今回はこの形を取った。今作品は「陰性カプセル」というが、その名の通りストレートに明るい曲は存在しない。岡本悠という人間の『哀しみ』を担当している。16歳の時暗闇に落下した自分は18歳までそれを引きずった。自分はここ3年、辛さや悲しさを吐き出す場として作曲していた気がする。だから、明るくは無い曲が山の様にできた。

今回の作品にもこういう曲だけで12曲ぐらいいれたい気持ちだったが、それはタブーの世界だったから、やめた。人間関係から逃げて「幸せな一匹の魚になりたい」と思った。受け身でしかいない自分を「もっと勇気があれば…」と思った。か弱い命にブチ当たっては「悲しくて、寂しくて、せつなくて。泣き顔で遠くに叫んでいた。」だけど変えなきゃいけないと思った時、21世紀というものが丁度やってきて、元旦の朝、眠れなかった自分は風呂場の浴槽で今年のテーマのような言葉を漠然と探していた。『良心』。この言葉に決めた。決してあの心の良心ではない。別に良い言葉じゃないが、「今年は常にどんな時も良い心の状態でありたい」と単純に思ってこうした。話は戻るが「陰性カプセル」この作品は『哀しみ』を担当している。この3曲に未来は描かれていない。弱さという名の結晶である。

 

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