2006-10-16
(Mon)
先月末、高校の同窓会に行った。これはクラス会ではなく、同期会。面白い事に、覚え易いよう、5の倍数の年齢になる時に開かれる。えっ?何歳って?!ハハハ
なにしろ今と違って、一クラス50人以上の世界だったし、幼稚園から大学までの一貫教育の学校となると、下から上がって来た人同士は、クラスが違っても知り合いが多いが、私のような高校からの入学組は、地方出身者、つまり寮の仲間が中心で、とても他のクラスの人の顔まで覚えきれない。
という訳で、あまり出席していなかったのだが、たまたまここ二回、親しかった寮仲間の二人が次々に幹事となり、「頼む、出席してよ。」と電話がかかって来たので、5年ぶりに出掛けた。
高校には6クラスあったのだが、もはや二人の担任が亡くなられている。それも、何と言ったらいいのだろう、お二人のどちらが一番か二番かと思われるほどお元気だった先生が相次ぎ亡くなられ、療養中の先生からは、テープで録音された声のメッセージが流された。
時は確実に過ぎた。ある先生はこう話された。
「この中には、もう私以上にいろいろな人生経験をされている方もいらっしゃるのではないかと思います。」
当時は目上の「先生」であったが、何か年の差がどんどん縮まっている感じがする。
同学年の友人の何人かも既にこの世を去ってしまった。
ところで、あのNHK日曜大河ドラマの「功名が辻」の脚本を書いている大石静さんが、どうやら脚本も書き終えたとかで出席するという話だった。
彼女とはクラスは一緒になった事はないが、確か演劇部で、時々学校行事の折に舞台で何か劇を披露してくれていたような気がする。(ごめん、あまり覚えていない・・・)
たまたま彼女のいるクラスに私の友達がいたので会いに行ったら、その友達が傍にいた大石さんの手を引っ張って
「紹介するね、この人が大石静、じゃなくて大石うるさ。(うるさいの意)」
そう言った途端、大石さんがその友達にとびかかったのを鮮明に覚えている。
で、クラス毎の近況報告になって、幹事が前のマイクに立った時、幹事と一緒に大石さんが出て来たので、さあ、これからいろいろ大河ドラマの脚本か撮影の苦労話やエピソードが始まるのかなあと思っていたら、ほんの一言、
「やっぱりつくづく思いました。いい人には結局天下は取れないって事ですよね。」
これには一同爆笑でした。 |