2008-09-14
(Sun)
前回、娘とその友達で結成している「大多福一座」のライブで、伴奏をしている事を書いたと思うが、いまだにそれを続けている。
またまた昇格?!伴奏の他に、作曲と編曲も入って来て目の回る忙しさ、このひと夏は明け暮れた。「まあ親子で?いいこと、ステキじゃない!」
・・・ありがとうございます。でもブルンブルン(首を振っている様子。)そんなきれいごとではありません、これは・・・
大体、年齢が約2倍違うのである。自分の圏外の曲を貰ってボーゼン、こんなリズム、わかんない!そう言われたってとっさに反応出来ないよぉ!おまけにすぐ忘れる、メチャ疲れる!でも、本番は迫る。前に行くしかない。
老化と格闘しながらよくやるわね、我ながらホントに。ヘロヘロの夏ではありました。
今回は那須の芦野という、いわゆるにぎやかな那須の中心地からは少し離れた町の、石造りの美術館でのコンサート。久しぶりに経過を少し書いてみますか。
人の縁とは不思議なものだ。10年も前になるが、自分で企画して家の近所でコンサートをやった事がある。その時、子供の幼稚園のお母様に司会をお願いしたのだが、その方の友人に彫刻家がいた。創る事が好きな者同士、気が合い、彫刻展に呼ばれたり、コンサートに呼んだり・・・を続けて来た。今回は、彼女とその仲間の彫刻展の開かれるこの会場に、コンサートにも良さそうな空間があるので、やってみてはどうかという、ありがたいお話を頂いたのである。
【初めて芦野へ】
娘に相談すると、「大多福一座」の仲間もおおいに乗り気という話、それではと娘とメンバーの一人と三人で6月3日、下見に行く事になった。
那須塩原から乗り換えようにも、電車の接続が少ないので、レンタカーで一路目的地の芦野町へ。那須塩原から車で40分位も走っただろうか。山間をくぐり抜け、畑の中を続く道を進んで辿り着いた。
私は何となく、山の中に忽然と広がっている美術館の空間を勝手に想像していたのだけれど、そうではなくて、町の一角に突然モダンな石の空間が広がっていた。
石蔵が幾つか建ち並び、それぞれが展示室となっている。石蔵と石蔵の間には、一部浅い池があり、石の廊下でつながれている。その廊下は、ほとんど水面とスレスレなので、よそ見していたら落っこちてしまう感じだ!
池にも彫刻が展示されており、それが水面に反射するのもステキだし、展示物を、石の廊下を渡りながら、いろいろな角度から見られるのもいいアイデアだ。
芦野石というこの土地特産の石を上手く使った石蔵のデザインは、スッキリと軽やかで、私の友人のガラスの作品も、暗い石蔵の中で効果的に使われたライトによって、またひときわ美しかった。コンサート会場の石蔵は一番奥の大きなもので、前方に一段上がったステージがあり、グランドピアノが置いてあった。
この町の石材店のご夫妻がこの美術館のオーナー夫妻だ。
夏の暑い時期の蔵の中でのコンサートは避けた方がいいかもしれないと、相当心配されていたが、秋は公演で忙しいメンバーの事、練習を含めると、夏の終わりしか日がなかった。 |