2003-08-25
(Mon)
ま、前回まとめ忘れたので城騒動顛末記より
ご教訓A むやみに外国の城に近づくな?!
しかし本当に私は何も気づかずあの城に近づいたのであろうか?というと、実は「ちょっと様子が変?」位はうすうす感じていた。普通入場のチケット売り場位あるはずなのに、門が堅く閉ざされ、ブザーがある事自体が変だとはわかっていたのだ。それにもかかわらず何故それを押したかって?その時思い出した。あの感覚である!
昔子供の頃、巴川のほとりに木造のちょっと気になるたたずまいの旅館があった。私は近所の友達と群れをなして、夕方まで外で遊び回っている子だったので、今思えば本当に申し訳ない事をしたと思うけど、仲間の一人がその旅館の入り口のブザーをビッとやったら一目散に逃げるなんて事もやっていた。そしてそこのご主人の雷がたまに落ちるのもそれまたスリルがあった!多分あの感覚でブザーを押したのかも・・・
それにしても結果がスゴかった。もうしません、ハイ。
*レンタカー
さあ、いよいよレンタカーの営業所に着いた。中には中年の女性客が二人。対応しているのは20代位の若い女性で、彼女以外誰もいないので仕方なくしばらくの間待っていた。
やがて用事が済んだとみえて、彼女は私の所にやって来た。手続きにそんなめんどうはないはずだ。日本で予約して、支払いも済ませて来ている。
「あなたの乗るのはあの車よ!」
彼女は指差した。見れば遠くに、これから乗る車が朝日に照らされ、銀色に輝いている。
彼女の後をちょっとドキドキ胸躍らせながら歩いて、その車に近づいた途端、私は一瞬かたまった・・・
「えっ?!こ、これに乗るの?」
遠目、きれいそうに見えた車の外側は泥とほこりまみれ、中は前に使った人のペットボトルやゴミでとにかく散らかっている。
「こんな事、日本だったらありえないでしょうが!」の思いと、いやいやここはイギリスなのです、ご教訓B「郷に入っては郷に従え」を持ち出して納得するかでちょっと揺れた。
その時向こうで何だかさっきから暇そうにしていたおじいさんが近づいて来て、先程の女性スタッフと話している。このおじいさん、椅子に座って日向ぼっこしていたかと思うと、突然車を移動したりして、ここのスタッフなのかよくわからない人だと思っていたのだが。
「それはご親切に。ありがとう。」と言う女性の言葉が聞こえたかと思ったら
シャーシャーという水の音。
なにっ?!突然ホースでそれから洗車が始まった。石鹸をつけ、ブラシでこすり、女性も参戦?して、延々30分位かかっただろうか。
その間も私はボーッと待っている他はなかった。娘が以前私に言っていた事がある。それをそのままご教訓Bにしよう。
「お母さん、イギリスで行動する時は日本の感覚じゃ駄目よ。ゆっくりたっぷり時間取って行動しないと。」
もう1時間位ここにいるけど、まだ車に乗れなかった。
やがて車はピカピカになった。スタッフの女性は今日が土曜日で、午前中のみの営業という事もあってか、電話はなるし次の客は来るわで、てんてこ舞い。彼女はよく聞き取れない早口の英語でまくしたてていた。何だか出発前から頭がクラクラして来た。
レンタカーは日本も同じだが、返す時に満タンにしなくてはいけない。違っているのはセルフサービスで給油しなくてはいけない事だが、まあそれもやるっきゃない、何とかなるだろうと、それより早く行きたい気持ちもあって、エンジンをかけた。でも、ガソリンメーターを見て驚いた!えーっ?針が真ん中よりは
FULL側だけど満タンじゃない?!
ふうー、これには驚いた。車が満タンになっていない事自体、想像も出来なかったからだ。
彼女は書類に三分の一と書き込んだものを私に見せて、さかんに謝って来た。早口でよく聞き取れなかったが、さしずめ「ガソリンを満タンにする暇がなかったので、紙にこうして証明しておいて精算時に差し引くから、あなた悪いけどガソリン入れておいてくれる?」とでも言いたかったのだろう。ウ、ウ、私もアバウトな方だと思うがス・ゴ・イ・・・・・
おかげでこれが後で結構ハラハラする原因になるのだけど。 |