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 日々雑感
   

2003年
イギリス旅行記その4

■新年おめでとうございます
 2003-01-03 (Fri)


■ その後
 2003-02-06 (Thu)


■ その後のその後
 2003-02-28 (Fri)


■びっくりぎっくり体験記 前編
 2003-03-07 (Fri)


■ ショック!
 2003-03-21 (Fri)


■びっくりぎっくり体験記 後編
 2003-03-25 (Tue)


■ 止めて下さい!
 Date: 2003-03-27 (Thu)


■ 時は進み・・・
 2003-04-23 (Wed)


■ 大河ドラマ
 2003-06-16 (Mon)


■ イギリス旅行記その1
 2003-08-13 (Wed)


■ イギリス旅行記その2
 2003-08-25 (Mon)


■ イギリス旅行記その3
 2003-09-08 (Mon)


■ イギリス旅行記その4
 2003-09-13 (Sat)


■ イギリス旅行記その5
 2003-09-23 (Tue)


■イギリス旅行記その6
(最終版)
 2003-10-04 (Sat)


■ 野球にどっぷり!
 2003-10-17 (Fri)


■ ジーターはチータ?
 2003-10-29 (Wed)


■ スポーツの秋も終わり?
 2003-12-01 (Mon)


■ 二つのニュースから
 2003-12-03 (Wed)

 

2003-09-13 (Sat)

 でも高速道路はすぐUターンっていう訳にはいかないのよねえ。まあ黙って走ってみたものの、何だか次の下り口までがとても遠く感じられて・・・結局何だかとても遠くまで走ってしまい、いざ下りたらいきなり大きなラウンドアバウトという、例の変形交差点が現れた。一体どう行けばいいのよっ?!と訳もわからず突入したけれど、幸い田舎で車が少ないので、逆車線を見ながら適当に進んだら、突然反対車線の乗り口が現れた。助かった。

 以前外国の高速道路の事を、ちょっと書いたことがあるけれど、料金所がないのはとっても楽。そしてこれが本来の姿って思う。日本では今頃、高速道路をタダにするかどうかを論議しているけど、どうして無駄なものいっぱい作って、こんな何でもない事が出来ないのだろうと不思議に思う。私だって故郷にはもうタダで帰りたい!

 ところで、何でもない事に気づいたのだけど、例えば日本の東名高速の場合、上りと下りがある。これは料金所を出たあと、東京方面、名古屋方面のような地名で判断して、上り線か、下り線を選択する訳だけれど、今回のこのイギリスの道路、とにかく南北に走っている道路なので、北に向かって車が走る場合はNORTH、南に向かう場合はSOUTHとあってわかりやすかった。私は北方向に走っていて間違えたのだからSOUTHに乗ればいい。なんて単純明快、かなりの方向音痴でも、これなら切り抜けられる。

 大体地図で少しは頭に地名を入れて来たとはいえ、目指す町へ逆方向から入る事を予想していないというのが自分らしい。こういう事は十分予想されていたのにもかかわらず・・・目安をつけて高速を下りたものの、そこは勿論来る予定もなかった村である。まあ、比較的道路標識ははっきりしていたが、なんだか田舎道をひたすら走っていると、「これでいいのかなあ?今日中に辿り着けるのかなあ?」とさすがに不安になって来た。ガソリンもそろそろ心配だし、おまけに気のせいか、高速より田舎道の方が、皆スピードを出して走っているように感じられた。それでも丘を越えて一つの町が眼下に見えて来た時は嬉しかった。まだ目的地ではないけれど、どうやら方向は間違っていなかったようだ。

 *宿へ到着
 それからだいぶ走って、やっと目的の町に辿り着く事が出来た。宿はインターネットで調べたB&B(BED&BREAKFAST)。日本で言うなら、主に夫婦経営の、朝食付きの手頃な民宿といったところか。こじんまりしていていい。それでもやはり観光地。土、日は混んでいるので予約しておいて正解だった。

 宿の主人は背の高い穏やかな親切な人で、奥さんは中国系のてきぱきした感じの人だった。
私は、部屋はどんな狭くてもいいので、湖の見える部屋を、と頼んでおいてあった。
案内された部屋は、私の予想通り小さな屋根裏部屋。窓は屋根についている斜め窓で、立ち上がると湖や山がのぞめる。少し高めの位置に、堅い木のベッドが備え付けられていて、そこに寝転べば、窓から空の景色が見える。それって、あの「アルプスの少女」のワンシーンじゃない!私はたちまち子供になった。ポーンと体を投げ出そうとしたその時、
どこからか、知る人ぞ知る、「綾小路きみまろ」のささやく声が・・・
 「ギックリ、骨折、気をつけて、半世紀たったハイジさん。」

 宿の奥さんに呼ばれて、階段を下りると、彼女は眺めの良い小さなラウンジに私を通して、コーヒーとチョコレートを持って来てくれた。この時のコーヒーは、別に特別のものだった訳ではない。けれどその時の私には、それがどんなに美味しく感じられたか、多分皆さんもわかって下さるでしょう?!

(まだ旅行記は続く)

 

 



 
 

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